078保育園のウーディ教育

保育者のSです。
078保育園の教育について、コラムを担当させていただいております。
ホームページでは、「078保育園の教育スタイル」として紹介させていただいていますが
https://078nurseryschool.com/edu
今回はその中でも「意思決定のプロセスを確立する教育(ウーディ教育)」を取り上げます。

ウーディとは、教育顧問の江川昭夫先生が園だよりで、ネガティブな「状態」のこと、つまり「問題」のことであると説明してくださっています。
それを解決していくプロセスについて考えたいと思います。

よく聞くPDCAサイクルは、PLAN通りに進むことが前提となっており、例えばモノづくりの工程で用いられてきました。
また、今後はプログラムを入力することで、ある程度のPDCAはAIがまかなっていくとも予想されています。
一方、モノづくりの工程で用いられてきたPDCAを、人と人とがつくる営みである教育に当てはめるには無理もありました。

変化が大きく、不透明なことが多いこれからの時代には、完璧な計画を立てることは難しいところです。
そこで活用されているのが「観察(Observe)・方向付け(Orient)・決心(Decide)・実行(Act)」の流れを繰り返すOODAループ(ウーダループと呼ばれます)です。
大切なのは、はじめにくるのが「Observe=観察」であること、つまり子どもの姿からスタートしているということです。

モノ中心のPDCAに対して、人間中心のOODAと言えます。

保育者は言葉がけの前に、子どもをじっくり観察し、その子の視点に近付きます。
子どもが何を大切にしたうえで意思決定しようとしているプロセスの最中であるのかを考えることが大切です。

ただ、OODAが正解、PDCAが不正解と言いたい訳ではありません。
ある程度の大筋が明らかになっていることで、落ち着いて観察から入ることができるとも言えます。
そこで、対話によって事前に大筋のデザイン(D)をした計画を、事後的にOODAの臨機応変で実行する、D-OODA(ドゥーダ)ループを提唱されている方もおられます。
実行した結果は、再び対話によって振り返りつつ、そこから学びを得て次の計画デザインに活かしていきます。
078保育園でも、年間・月間・週間の計画やカリキュラムを取り入れつつ、子どもたちの興味関心に応じて臨機応変に保育の環境を構成しております。

078保育園では今後も、子どもたち自身による意思決定プロセスを重視していきます。

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