教育事情2023 12月号

年の瀬が迫り、今年も残すところあとわずかとなりました。この時期になると、1年を振り返り、子どもたちがどのように成長したかを考えることでしょう。

教育界では大きな変革が進行中で、全国各地の学校教育の在り方が変わり始めています。特に注目すべきは、高等学校の「普通科」が学科改変への動きが多数報告されていることです。兵庫県でも、新たな「学科」が7つ誕生する予定です。大都市圏では、「探究」を中心とした教育内容や、「アントレプレナー教育」、「シティズンシップ教育」などの新しい教育形態が注目されています。これは、従来の受験進学型教育からの脱却を意味しています。

一方、国際社会では、AI技術の進化により経済構造が大きく変化しています。これは、今後の経済・産業社会における人材育成にも影響を与えます。労働市場はグローバル化し、国内外から優秀な人材が登用されています。これらの変化は、従来の「PDCAサイクル」では対応しきれず、「OODAサイクル」が必要とされる社会を生み出しています。

最近では、コンピュータプログラム学習も「AI」の登場で変化し、「NOコード時代」が到来しています。そして現在、プログラム学習よりも言語(特に文法)や対話能力(コミュニケーションおよび討論)、数学・物理的感覚が重要視されています。

さらに、多様性を理解し受け入れる能力や包括的思考力を養成するための新たな「哲学」的学習や、機能的集団・組織における協調性や協働的思惟も必要とされています。

これらの学びは、今までの日本の「学校教育」には装備されていなかった分野です。現在展開されている教育改革は、「個別最適化と協働的学習の展開による、自主的で深い学びの継続(日本型Well-beingを達成する生涯学習)」を目指しています。

このような社会の変化を前に、皆さんは幼児期の保育(養護と教育)をどのように考えますか?皆さんとそのご家族がより良い人生を送れますよう心から願っております。

Merry Christmas to you!

株式会社078 CSO(事業戦略オフィサー)教育事業部長   片山豊

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