子供がインフルエンザに!注意点や感染予防は?
毎年冬になると流行が心配されるのが、インフルエンザです。インフルエンザは非常に感染力が強いため、子供がかかると家族全員感染してしまう…という心配もありますね。今回は、子供がインフルエンザに感染したときの注意点や、家庭内での感染予防を中心にご紹介していきます。インフルエンザの被害を最小限に抑えていきましょう。
1.インフルエンザと風邪の症状の違いは?
インフルエンザは風邪の一種ですが、症状の重さに違いがあります。
・風邪…37~38℃の発熱、くしゃみや咳といった症状でゆるやかな進行
・インフルエンザ…37~40℃の高熱で、筋肉痛や倦怠感といった全身症状で急激に進行
インフルエンザは感染力が非常に強く、空気感染でどんどん感染していくので、周りにインフルエンザを発症している人がいる場合は要注意です。全身のだるさや高熱があり、周囲でインフルエンザが流行しているようであれば、インフルエンザの感染を疑いましょう。
特に子供は重症化しやすく脳症・肺炎といった合併症も引き起こす可能性があるため、早めに病院を受診することをおすすめします。
2.子供がインフルエンザかも?受診するタイミングは?
1.子供に余裕があれば、発熱して12時間以降に受診
子供がインフルエンザに感染しているかどうかは、専用のキットを使って検査を行いますが、正しい検査を行うには、インフルエンザウイルスが増殖する発熱してから12時間以降がベストタイミングです。
高熱が出ているとママは心配ですが、子供が熱はあるけれど水分がしっかりとれ、ある程度元気がある場合は、正確な診断をしてもらうためにも、発熱後12時間以上経過してから受診するようにしましょう。
2.子供がぐったりしている場合はすぐに病院へ
インフルエンザの診断は上記でも説明したように、発熱後12時間以降がベストですが
・子供がぐったりしている
・いつもと違う行動をしている(両親が分からない・食べ物を判別できないなど)
・水分を受け付けず、飲んでもすぐに吐き戻す
このような症状が子供に見られた場合は、時間を待たずにすぐに受診しましょう。
インフルエンザは肺炎・脳症といった合併症の心配もあります。ママは子供の様子を注意深く観察することを、忘れないで下さいね。
3.インフルエンザの子供のホームケアのポイント
1.とにかく暖かくして子供に休養を
インフルエンザの高熱は3日間程度で治まり、1週間程度で回復してきます。子供がインフルエンザに感染している間は、
・消化の良い食べ物と十分な水分を取る
・暖かくしてしっかり休む
・処方された薬があるときは、指示通りに内服する
ことを守りましょう。
自宅で様子を見るときは合併症のリスクから子供を守るため、発熱している期間だけでもママはできるだけ子供から目を離さないようにすることも大切ですよ。
2.解熱剤は自己判断で使用しない
インフルエンザで高熱で苦しんでいる子供をみると、ママは少しでも楽にしてあげたいという思いから、自宅にある市販の解熱剤を使用する場合があります。しかし、インフルエンザは解熱剤の種類によっては、脳炎や肺炎といった合併症が起こる可能性があります。
解熱剤の使用に関しても、
・生後6ヶ月未満の子供は、体温を下げすぎてしまう可能性があるため使用しない
・解熱剤を一度使用したら、6時間以上間隔をあける
といった注意事項があります。決して自己判断で使用せずに、医療機関を受診し解熱剤の使用方法に従うようにしましょう。
4.家庭内の感染予防も忘れずに
1.感染経路を断つ
インフルエンザの感染予防で大切なことは、感染経路を断つことです。子供がインフルエンザに感染してしまった場合、家族に移らないよう看病のとき以外は子供と家族の部屋を分けることを徹底しましょう。また、インフルエンザに感染している子供と感染していない家族、それぞれがマスクを着用することで飛沫感染を防ぐことができます。
2.手洗いうがいを徹底する
インフルエンザだけでなく、普通の風邪対策にも有効な予防法です。外から帰ったら、まずは手洗いという習慣を徹底しましょう。手洗いは指の間・指先・手首まで忘れずに行います。
特に子供が幼稚園や小学校といった集団生活をしていると、インフルエンザの感染確率が高くなります。始めはママと一緒に洗い残しがないよう、手洗いを練習するのもおすすめですよ。
3.十分な加湿とインフルエンザウイルスの除菌
部屋の湿度が低いとインフルエンザウイルスの活動が活発になるため、ウイルスが早く死滅すると言われている50~60%に部屋の湿度を保つようにしたいものです。インフルエンザウイルスを除菌するための、除菌スプレーもおすすめです。子供がインフルエンザに感染してしまったときは、除菌スプレーを使い子供が触れた場所を拭いていくと効果的ですよ。
4.インフルエンザの予防接種を受けておく
インフルエンザワクチンは接種したからといって発症しない、というわけではありません。しかし、インフルエンザの予防接種をすることで重症化を防ぐことができるので、重症化しやすい小さな子供は接種することをおすすめします。
インフルエンザワクチンは、一般的に5か月ほど効果が持続するといわれています。予防接種をしてすぐに効果がでるというわけではなく、2週間程度かかるため12月中旬までには予防接種を受けるようにしましょう。
5.まとめ
1.インフルエンザは風邪よりも症状が急激に進行し、37~40℃の高熱が出るのが特徴
2.受診するタイミングは子供が元気であればインフルエンザが発症して12時間以降、ぐったりして元気がなければすぐに病院へ。
3.子供がインフルエンザに感染したら、暖かくしてしっかりと休養をとる。
4.家族にインフルエンザが感染しないよう、手洗いうがい・部屋の加湿・マスクの着用・予防接種を受ける。
インフルエンザは高熱が出ますが、適切な治療を受ければ1週間程度で回復します。子供は重症化しやすいため、インフルエンザの感染予防はもちろん、感染してしまったら重症化しないようママは注意深く子供を見守るようにしましょうね。