保育士のOです。今回幼児教育の専門家のN先生から嗅覚について学びました。
○嗅覚について
嗅覚は視覚や聴覚など他の感覚よりも情報をキャッチする力が強い(受容器)と言われています。一番強い感覚器官と言っても過言ではないくらい大事な感覚になってきます。
○嗅覚が強い理由
嗅覚は生命維持のため、強い感覚器官になっていったと言われています。例えば、暗いところに行った時、見えずらかったりしますが、暗くても鼻があれば匂いで反応することが出来、「これは危険」「これは大丈夫」と判断することが出来ます。嗅覚は大事な命を守るためにとても大切な器官なのです。
○脳とにおい
上記のイラストは脳とにおいの結びつきをしてしているものです。嗅覚野だけが海馬(記憶)に直接的に働きかけることがわかっています。匂いの記憶が強く残ったり、匂いから記憶が呼び起こされたりすることは多くの方が経験されたことがあるかと思います。お線香の匂いや畳の匂いがすると”おばあちゃんの家だぁ”とどこか懐かしい気持ちになったりするのはこのことが関係しています。また、嗅覚は自分の位置情報とも関係があることがわかっており、自分がどこにいるのか、ということを判断することにも使われていると言われています。
○まとめ
嗅覚がお母さんのお腹にいる時から発達していくというのを知り、人類の神秘を感じました。また、嗅覚はいろいろな匂いをかぐ、匂いに対して言葉がけをしてあげることが大切だと教えていただきました。嗅覚はトレーニングすることが難しい器官ではありますが、「いいお花の匂いがするね。春だね」「ツンとする匂いだから危ないね」などと、言葉がけを入れていくことで匂いの感覚を研ぎ澄ませていきます。